自転車用動力計の比較 (1/3)
商標 |
SRM
(Schoberer Rad
Messtechnik) |
Power Tap
( Saris Cycling Group ) |
Ergomo ®
(SG Sensortecknik) |
Polar
(Polar Electro) |
測定部 |
クランク |
後輪ハブ |
ボトムブラケット |
チェーン |
力の
測定 |
クランクのスパイダーアーム部に埋めた歪みゲージで力を測る。
ひずみの大きさは力に比例する。
ひずみゲージの数はAmateurが2箇所そしてProが4箇所。
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駆動力による後輪ハブのひずみをハブシェルの円周上4箇所に付けたひずみゲージで測る。
ひずみの大きさは力(トルク)に比例する。
信号はチェーンスティに付けた受信器で受け、電線でハンドルのコンピュータへ送る。 |
ボトムブラケットにおいて、ペダル力によるクランク軸の捩れを左右の非接触の光学センサーで測る。
捩れ角はトルクに比例する。
捩れ角は最小0.0025°まで測定可能。 |
チェーンスティに付けたセンサーでチェーンの上下運動の振動数を測定し、次式で張力Fに変換する。
F = 4f2L2/m (脚注1)
ここに、
F:チェーン張力
f:チェーン振動数
L:チェーン支点間距離(入力する)
m:チェーン単位長質量(入力する)
動力[W] = チェーン張力[N]
x チェーン速度[m/s] |
精度 |
Amateur:±5%
Pro:±2% |
±1.5% |
±0.5% |
±10%
(50~1,000W) |
測定
範囲 |
0~1,000W |
0~1,000W | 0~2,500W |
0~1,000W |
伝送 |
無線 |
無線(2.4GHz)
有線 |
有線 |
無線(2.4GHz) |
プロトコール |
ANT+ |
ANT+ |
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電池 |
寿命は1,600~3,000h |
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記事 |
1986年に最初に世に出した。
クランクの交換が必要。
クランクはシマノ(オクタリンク)
及びカンパニョロと互換。
クランク長は165、170、172.5、175及び180mm。
Dura Aceのクランクに組み込んで軽量化したものもある(外観写真)。
ロード用、マウンテンバイク用及びトラック用がある。 |
1998年に2番目に世に出た。
チェーンの伝動損失(1~2%)は動力に含まれない。
後輪ハブの交換が必要。
OLDは130及び135mm。スポーク穴数は24、28及び32穴。
シマノのフリーハブボディを使った形もある。
シマノ及びカンパニョーロの32穴ハブと互換。 |
2001年に世に出た。BBの交換が必要。
クランク軸はISO四角テーパ。
下の外観はBBの軸方向断面を示している。 |
ニューイングランドの開発者がPolorに特許を売り、2001年に世に出た。
部品(クランク、後輪ハブ又はBB)の交換が不要。
チェーン速度のセンサーは後ディレイラーのプーリに付ける(写真)。
下欄の測定部外観はチェーンスティに付けたセンサー。
表示部は心拍計及び速度計等と一体となっている。 |
測定部
外観 |
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振動数センサーはチェーンステイに取付
速度センサーは下プーリに取付 |
質量 | | 325g | | |
表示部
外観 |  |
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価格 | 約28万円(Dura Ace) | 約13万円 | 約17万円 | 約7万円 |
自転車用動力計の比較 (2/3)
商標 |
CatEye
(株式会社
キャットアイ) | Quarq
(Quarq Technology) |
iBike
(Velocomp) |
Vector
(MetriGear) |
測定部 |
ボトムブラケット |
クランク |
表示部 |
ペダル |
力の
測定 |
クランク軸に埋め込んだ磁歪(じわい)センサーで力を測定する。 |
現在使っているクランクの5腕スパイダーを10個の歪みゲージを埋め込んだスパイダーアーム(下図)と交換し、力を測る。
測定データは無線でハンドルのコンピュータ(言語はLinux)へ送る。
スパイダーに電池が必要。 |
初期入力データ並びに速度、加速度、道路勾配および風速の測定値を使って搭載のコンピュータで計算する。
初期入力としては、人体および自転車の質量並びにタイヤ周長がある。
CdA及び転がり抵抗の初期入力のために、規定速度Aからペダルを漕がずに規定速度Bまで自走する距離を入力する。
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4個のひずみゲージをSpeedplay社の左右の中空ペダル軸に差込んでペダル軸の変位を測る。
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精度 |
±4% |
±2% |
不明 |
±1.5% |
測定
範囲 |
0~9,999W
(脚注2) |
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不明 |
不明 |
伝送 |
有線 |
無線
(2.4GHz) |
無線 |
無線 |
プロトコール |
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ANT+ |
ANT+ |
ANT+ |
電池 |
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CR2032、寿命は約300h。 |
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記事 |
BBはカンパニョロ社用のJISサイズとイタリアンサイズがある。
シマノのBBとは互換性がない。 |
SRMの特許が2007年に切れたので、それを応用したもの。
スパイダーが独立の既存の複数社のクランクセットに付けられるように設計されている。
スパイダーとクランクが一体の型には使えない。
2011年にSRAMに買収された。 |
乗車姿勢及び服装が変わっても、初期入力したCdAに基づく動力が表示される。
路面の状態及びタイヤ空気圧が変わっても、初期入力した転がり抵抗に基づく動力が表示される。 |
左右のペダルに加えられた力およびその方向を測定する。
ペダルを交換することにより、複数の自転車に使うことができる。 |
測定部
外観 |
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 |
表示部と同じ |
ペダル中空軸に差込むセンサーおよび電気回路。
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質量 |
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表示部
外観 |
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Garmin社の
GPSコンピュータ |
価格 | 生産中止 | 約17万円 | 約8万円 | 約15万円 |
自転車用動力計の比較 (3/3)
商標 |
Look
(Look Cycle) |
StageONE
(Stages Cycling) |
Pioneer
(パイオニア株式会社) |
測定部 |
ペダル |
クランク |
クランク |
力の
測定 |
左右のペダル軸にそれぞれ差込んだ8個のひずみゲージで左右のペダル軸の変位を独立に測る。
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左クランク内側にひずみゲージを付ける。
センサー及び外気の温度を測り温度補正をする。 |
左右のクランク内側にそれぞれ2個直角に付けたひずみゲージで左右の力を独立に測定する。
クランク回転角30°毎に測定する。
どの角度で力が弱いか分かる。 |
精度 |
±2% |
±2% |
±2% |
測定
範囲 |
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0~1,999W |
不明 |
伝送 |
伝送器はPolar社製。
クランク取付。
無線 (2.4GHz) |
無線 |
無線
伝送器は左スパイダー間に取り付け。 |
プロトコール |
WIND
(Polar) |
ANT+及び
Bluetooth |
ANT+ |
電池 |
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CR2032、寿命は約200h。 |
CR2032、寿命は約200h。 |
記事 |
ほとんどのメーカーのクランクに取付できる。
左右の動力を独立に測る。
2011年発売予定であったが、2012年に発売。 |
2013年発売。
シマノなどのアルミ合金性で幅広のクランクに取付できる。
カーボンクランクには使えない。
左クランクを測り2倍する。
厚さ約10mm。
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2013年発売。
シマノのデュラエースのクランクに取付る。
左右のクランクを独立に測る。
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測定部
外観 |
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質量 |
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20g |
70g |
表示部
外観 |

Polar社の上位の
サイクルコンピュータ |
一般のサイクルコンピュータ表示部
及びi Phone |
パイオニア製のサイクルコンピュータに表示。 |
価格 | 約19万円 | 約9万円 | 約22万円(クランク含まず) |