前後ブレーキ力比
ブレーキをかけた時、前輪に比べて後輪は路面との間で滑りやすい。滑ると制動が出来ないだけでなく、操縦の安定性もなくなる。従って、後輪のブレーキレバーに加える力(左手)は前輪のブレーキレバーに加える力(右手)より弱くして滑らないようにすることが望ましい。
前後ブレーキ力比計算器
前輪と後輪の望ましいブレーキ力の比を求める計算器です。この計算器は舗装路を前提としており、路面の状態が異なると、結果も異なる。
5項目の条件を半角数字で入れて、[計算]を押して下さい。前輪と後輪の望ましいブレーキ力の比が出ます。
- サドル高さ
- 路面からサドル上面までの高さ
- ホイールベース
- 前後輪の車軸間の距離。ホイールベースが長いほど、後輪ブレーキの効果が上がる。
- 重心 - 後輪間距離
- 人と自転車の重心と後輪車軸間の水平距離、r(下図)。分からない場合は、「サドル先端-後輪間距離」で代用する。サドル上でお尻を後方に滑らせるとこの距離が短くなり、後輪ブレーキの効果が上がる。
- 計算例
- 体重60kg、自転車質量10kg、サドル高さ890mm、ホイールベース1050mm、そして重心-後輪間距離230mmの場合、後輪の望ましいブレーキ力は前輪の36%、言い換えれば、前輪と後輪の望ましいブレーキ力の比は7.4対2.6となる。
重心位置
重心位置は、前輪及び後輪の荷重を測定することによって計算できる。
前輪荷重は、前輪下に体重計を置き、後輪の下に体重計と同じ高さの台を置く。友人などに自転車が倒れないように持ってもらい、自転車に乗り乗車姿勢とする(下図)。
体重計の目盛は、前輪荷重を表している。
後輪荷重は、自転車向きを180°変えて、後輪を体重計に載せ、前輪を体重計と同じ高さの台に置く。友人などに自転車が倒れないように持ってもらい、自転車に乗り乗車姿勢とする。体重計の目盛は、後輪荷重を表している。前輪荷重と後輪荷重の合計は、自転車質量と体重の合計と等しい。
- 計算例
- ホイールベース1050mm、前輪荷重32kgそして後輪荷重52kgの場合、重心-後輪間距離は400mmとなる。