肥満指数(BMI)
BMI (Body Mass Index)は体重と身長に基づいて太り具合を指数化した値。
標準とは統計上、病気になる確率が最も少なかった値。肥満指数が大きいほど太っており、小さいほど痩せている。
太っていても痩せていても成人病などの病気の確立は大きくなる。
BMIはベルギーの統計学者 Adolphe Quelet (1796-1874)が考案した。
計算式
BMIは体重と身長の2乗の比率。すなわち、体重を身長の2乗で割った値。
身長の2乗で割るのは、身体の体積は身長の2乗に比例するから。
体重の単位として[kg]そして身長の単位として[m]の単位を使うので、BMI の単位は [kg/m2] となる。計算式は以下の通り。
BMI [kg/m2] = 体重 [kg] / 身長 [m]2
- 計算例
- 体重65kgそして身長170cm(1.7m)の人は、BMI = 65/1.7 2 = 65/2.89 = 22.5
肥満指数 計算器
次の計算器で肥満指数(BMI)などが計算でます。
身長および体重を半角数字で入れて、[計算]を押して下さい。肥満指数(BMI)、標準体重、望ましい体重、及び判定が出ます。
- 計算例 1
- 身長170cmそして体重65kgの場合、肥満指数は22.5、標準体重は63.6kgそして望ましい体重は58~69kg。
- 計算例 2
- 2005年ツール・ド・フランスの189名のスターターの平均身長は179cmそして平均体重は71kgであった。その平均肥満指数を計算すると22.2で、標準体重であることが分かる。肥満指数が標準であることは、競技にも適しているようである。
肥満判定基準
肥満指数(BMI)による判定基準を表1に示す。
肥満指数 (BMI) | 状態 |
---|---|
18.5 以下 | 痩せている |
18.6~24.9 | 正常 |
25.0~29.9 | 太っている |
30.0 以上 | 肥満 |
注1: 肥満指数(BMI)が22前後の人は、生活習慣病などの病気にかかりにくいという研究報告があります。また、老人の場合は死亡率が小さいという統計があります。
注2: 標準体重は、BMI = 22となる体重です。
注3: 体脂肪率を勘案すると、隠れ肥満も分かります。参考→肥満判定器
注4: 肥満の人は、心臓病、高血圧、糖尿病、胆石、呼吸器疾患及びある種の癌になるリスクが増す。
年齢とBMI
2014年、厚生労働省は、朝昼晩で計2,000kcalなどとエネルギー量を決めていたのを改め、身長と体重から算出するBMIの目標を示し、それを維持できる量を薦める方針を決めた。個人による体格の違いを反映させ、生活習慣病の予防につなげるのが目的。年齢に対して、目標とするBMIを表2に示す。
年齢 | 目標とするBMI |
---|---|
18~49歳 | 18.5~24.9 |
50~69歳 | 20.0~24.9 |
70歳以上 | 21.5~24.9 |