カンティ(カンチ)ブレーキに使うアーチワイヤー(ロープ)の最適角(力が最も効率よく伝達される角度)は、ブレーキのアーム長さおよびアームの配置によって決まる。ここでいうアーチ角とは、ブレーキシューのパッドがリムに接したとき、アーチの左右のロープが作る三角形の角度α。力伝達率はアーチロープ(アーチワイヤー)を引いた力のうち、ブレーキ押しに有効に伝達された割合。アーム支点・ロープ支点間距離は、アームの形状にかかわらず、支点間の直線距離。
ブレーキアームの形状によっては、アーチ角が30度以下の鋭角の時に、力伝達率が最大となる。しかし、それではアーチロープが長くなって収まらないので、収まる範囲でアーチ角を小さくする。
アーチ角を入力して、力伝達率を計算する時は→アーチロープ力伝達率 計算器
計算器に出ている3箇所の距離を半角数字で入れて、「計算」を押して下さい。ロープの最適角度および力伝達率が出ます。
- 計算例
- アーム支点・ロープ支点間距離Aが80mm、アーム左右支点間距離Bが125mm、そしてロープ左右支点間距離Cが168mmなら、アーチ最適角は72度そして、その時の力伝達率は63.4%である。